明徳義塾が王者に雪辱!岸が1失点完投
「全国高校野球・3回戦、明徳義塾5‐1大阪桐蔭」(17日、甲子園)
1年前の借りをきっちり返した。明徳義塾(高知)のエース・岸潤一郎投手(2年)が昨夏準決勝で敗れた大阪桐蔭を相手に1失点完投。「先輩の分も絶対に勝ちたかった。リベンジできてよかった」と相手の夏連覇を阻む117球に胸を張った。
大阪桐蔭には今年6月の練習試合でも9失点完投で敗戦。同じ相手に3度も負けられなかった。馬淵監督には「2点以内に抑えます」と宣言。初回先頭打者にランニング本塁打を許したが「2点のうちの1点」と焦ることはなかった。二回、三回で5点の援護をもらうと内角攻めをさらに徹底。初回をのぞき連打を許さず、三塁も踏ませないベストピッチだ。
第1試合で済美が敗退した。入学以来何度も練習試合で対戦している安楽とは大会前に「甲子園で投げ合おう」と約束していた。目の前で同級生ライバルの涙を見て「安楽の分も頑張ろう」と改めて心に誓い、強打の大阪桐蔭に立ち向かった。
2年連続の8強だが「最初から全国制覇を目指してやっています。次も一戦必勝です」と言い切る岸。瀬戸内に続いて難敵を連破した。あと3つ。昨年逃した02年以来の頂点をしっかりと視界にとらえた。