止まらん鳴門“うず潮打線”21安打17点
「全国高校野球・3回戦、鳴門17‐1常葉菊川」(17日、甲子園)
“うず潮打線”がどうにも止まらない。2回戦・修徳戦を延長十回サヨナラで制した勢いそのままに、21安打で17得点。鳴門(徳島)が猛打爆発で8強入りを決めた。
1回戦から3試合連続の2ケタ安打。計48安打を放ちチーム打率・440の大当たりに「甲子園に来て力をつけている。にしても、できすぎですよ」と森脇稔監督(52)も目を丸くする。
うず潮の中心にいるのが“鳴門のおかわり君”こと4番・伊勢だ。この日は6打数4安打、4打点。3戦連続の猛打賞に「最後の夏だし、悔いが残らないようにフルスイングしているのが結果につながっている」と笑顔。3試合で14打数10安打、8打点と絶好調のバットでチームをけん引している。
前夜は夕食を平らげたあと、主力メンバーは宿舎近くの銭湯に出向いて1時間、ゆっくり風呂につかった。「サウナで阪神戦を見ながら、リフレッシュしました」と河野主将。4季連続の甲子園。ナインは余裕たっぷりだ。
1950年に準優勝した鳴門。5試合で39点を挙げた打撃力が“うず潮打線”と呼ばれた。その先輩たちをほうふつとさせる快進撃だ。「きょうみたいなのが“うず潮打線”かなと思う。自分たちも歴史をつくりたい」と伊勢。阿波おどりのリズムに乗って、鳴門の猛打祭りはまだまだ続く。