延岡学園あと一歩…31歳監督も号泣

 「全国高校野球・決勝、前橋育英4‐3延岡学園」(22日、甲子園)

 宮崎県勢初の大旗にあと一歩及ばなかった。敗戦直後の延岡学園・重本浩司監督(31)は選手と一緒になって号泣。しばらく三塁ベンチで動けなかった青年指揮官は「選手は最高です。すべて監督が悪い。最後は勝たせてやれなくて本当に悔しい」とむせび泣きながら、ようやく声を絞り出した。

 九州勢で唯一全国制覇がない宮崎では一昨年、河野知事が甲子園優勝をマニフェストに掲げてプロジェクトを発足した。昨秋県4強の延岡学園は補助金を受けて、今年3月に関西遠征。大阪桐蔭との練習試合では計5被弾で4‐11の大敗にトップレベルのパワーを痛感した。全国で勝つための課題をあらためて突き付けられ、懸命に取り組んだ結果が5カ月後の全国準優勝となって表れた。

 今大会中にブラスバンドが演奏する「あまちゃん」の応援曲がすっかり定着。1点を追う最終回はアルプス席だけでなく、球場全体が手拍子で延学ナインの反撃を後押しした。「こういう経験ができる人間は限られている。これからの人生に生かしてもらいたい」。表彰式後、教え子たちと準優勝盾を囲んで記念撮影に納まる重本監督には誇らしげな笑顔が戻っていた。

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