山岡逆転呼ぶ快投 ライバルの無念晴らす
「18U・W杯・1次ラウンドA組、日本7‐5カナダ」(4日、台中)
ライバルの無念を、瀬戸内・山岡が見事に晴らした。先発で5失点したプロ注目左腕の新庄・田口に代わり、三回1死二、三塁から救援。登板直後に左犠飛を許したが、140キロ台中盤の直球と大きなスライダーを武器に、六回まで1安打7奪三振無失点の快投で逆転勝利を呼んだ。
田口とは今夏の広島大会決勝(瀬戸内‐新庄)で再試合を含めて24回を投げ合った。「2人で完封したいのはあったけど、田口ができなかった分をカバーできたのはよかった」と、山岡は穏やかな笑みを浮かべた。今大会はリリーフの切り札としてスタンバイ。流れを変えた右腕を、西谷監督も「山岡が試合をつくり直してくれたのが勝因」とたたえた。
5失点で降板後にベンチで涙した田口は「次こそ」と雪辱を期し、山岡は「切り替えろって言います」と気遣った。今度はそろって笑顔で“広島リレー”を決める。