松井&森友 侍ジャパンでバッテリーを
野球の18U(18歳以下)ワールドカップで準優勝した高校日本代表が9日、関西空港着の航空機で帰国した。今秋ドラフト1位候補の森友哉捕手(3年・大阪桐蔭)、松井裕樹投手(3年・桐光学園)は、そろって将来の日本代表入りを希望。侍ジャパンでのバッテリー再結成に意欲を見せた。
世界一への挑戦には、まだ続きがある。惜敗した米国との決勝から一夜。今秋ドラフトの目玉となる森友と松井の高校No.1バッテリーは、遠くない未来の侍ジャパンでの再会に思いをはせた。
「勝ちきれずに終わって悔しい。もう一度、ジャパンのユニホームを着てリベンジしたい」。主将の森友は、準優勝にも雪辱の思いが口をついた。その上で「松井だけじゃないけど、もう一度組んでみたい投手が多かった」と、捕手として投手陣が持つ大きな可能性を感じ取っていた。
今大会のチーム防御率は、参加国中2位の2・00。3試合に先発した松井とのコンビでは、台湾、韓国、米国の強豪ばかりを相手に防御率1・71の数字を残した。世界に通用する投球ができたという手応えはある。
松井も思いは同じだ。初めて組んだ女房役を「本当に頼れる」と絶賛。決勝戦後、宿舎での最後のミーティングでは「この仲間とまた対戦できるように頑張っていこう」とスピーチした。「またどこかで集まりたい。もう1回、ジャパンでやれたらいい」と、日の丸へのこだわりが強くなったことは間違いない。
プロ志望届の提出が確実な2人。順調に成長を遂げて、WBCで再会を果たせればこの上ない。「本当にいいチームだった。このチームを手放すのはもったいない。いつかまた」と森友。世界一のバッテリーになる日を目指し、新たなスタートを切る。