西条決勝進出!済美・安楽撃破の勢い
「高校野球秋季愛媛大会・準決勝、西条3-1東温」(28日、坊っちゃん)
準決勝2試合が行われ、西条が3‐1で東温を下し決勝進出。5年ぶり15度目の四国大会出場を決めた。背番号「10」の先発・島田真希投手(2年)が7安打1失点で完投。女房役の1年生・柳瀬雄斗捕手が2本の適時打を放つ大活躍だった。今治西は3‐1で帝京五を下し、2年ぶり27度目の四国大会進出を決めた。29日は決勝戦と3位決定戦が行われる。
最後の打者を中飛に打ち取ると、チームを決勝に導いたバッテリーは笑顔でポンとグラブを重ね合わせた。1回戦で済美・安楽を攻略した勢いを持続。西条が5年ぶりの四国大会出場を決めた。
「先制されても焦らなかった。コースをしっかり投げ分けられた」
7安打1失点完投の島田が満足そうに笑った。右横手からキレのある直球を投げ込み、右打者にはスライダー、左打者にはシンカーを有効に使った。済美戦で6安打2失点完投。菅哲也監督は「それが自信になっている」と、背番号「10」の成長ぶりに目を細めた。
初回に1点先制された島田を助けたのが、1年生捕手の柳瀬だ。四回1死二塁の好機で左前に同点適時打。さらに六回には2死三塁から中前へ勝ち越し打を放った。今大会は打撃不振に陥っていたが、朝の練習で菅監督から「バットが下から出ている」と指摘され修正。「うまく上からたたけた」と2安打2打点の活躍に胸を張った。
これで新チーム発足後のチーム成績は、35勝1敗2分けとなった。29日の決勝は今治西と激突。8月20日の新人大会・東予地区準決勝で2‐4で敗れ、唯一の黒星をつけられた相手だ。
「1年生だけど頼れるキャッチャーがいる。優勝が目標」と島田が言えば、「島田さんはすごくいい投球をしている。相手との差はない。勝ちたい」と柳瀬。試合ごとに信頼関係も深まるバッテリーは、強敵への“倍返し”をもくろんでいる。