山岡完投!新庄4年ぶり中国大会切符
「高校野球秋季広島大会・準決勝、新庄6-2広陵」(6日、しまなみ)
準決勝2試合が行われ、新庄は143キロ左腕・山岡就也投手(2年)が9回8安打2失点(自責1)で完投。6‐2で広陵を下し、4年ぶり4度目の中国大会出場を決めた。崇徳は尾道に逆転勝利。2年連続11度目の同大会出場を果たした。7日は決勝戦と3位決定戦がコカ・コーラウエスト野球場で行われ、上位3校が25日に開幕する中国大会(倉敷マスカットスタジアムほか)に出場する。
こん身の直球で勝利を引き寄せた。6‐2の九回2死満塁。最後の打者を遊ゴロに打ち取ると、山岡はグラブをたたいた。「3点以上与えないようにと思っていた。良かった」。強打の広陵を退け、胸をなで下ろした。
初回と四回に失点した。最速143キロの直球が「あまりよくなかった。狙われていた」。五回以降はスライダーを増やす投球にモデルチェンジ。緩急を使い、的を絞らせなかった。この試合まで広陵は4試合で計27得点していた。8安打を浴びたが、粘りの投球で9回2失点(自責1)に封じた。
先輩の教えを守った。今夏までエースだったプロ注目の左腕・田口麗斗投手(3年)の言葉だ。「『ピンチでも楽しめ』と言われた。暗い表情をしていたら周りも暗くなる」。得点圏に走者を背負うたびにみせたさわやかな笑顔。チームメートの緊張をほぐした。
今夏の広島大会は、決勝戦で瀬戸内に敗れ初の甲子園出場を逃した。中国大会出場を決め、来春の選抜大会に一歩近づいた。「夏は悔しかった。絶対に春は甲子園に出たい」。強い気持ちで聖地まで突き進む。