横浜・高浜、骨折も気迫打!関東大会へ
「高校野球秋季神奈川大会・準決勝、横浜4-0東海大相模」(6日、保土ヶ谷)
準決勝2試合が行われ、今夏甲子園出場の横浜が快勝して決勝進出。関東大会(26日開幕、茨城)出場を決めた。来秋ドラフト上位候補の高浜祐仁内野手(2年)は、左足小指骨折を押しての強行出場で1安打。勝利に貢献した。日大高も桐光学園に打ち勝ち、関東大会出場権を手中にした。
左足の痛みをこらえてバットを伸ばした高浜の打球が、中前で弾んだ。「何とか走者を三塁に送りたかった」。五回無死二塁から好機を拡大。気迫の一打で、スクイズによる先制点につなげた。
9月26日のシート打撃中に死球を受けて骨折。全治4週間と診断された。この日も試合前のノックは守備位置につかず。打順も本来の4番ではなく、7番に入った。
それでも結果を出すのが、横浜の主砲だ。負ければ来春センバツが絶望となるだけに「最初から出ると決めていた」と、負傷の4日後にはマシン打撃を再開。渡辺元智監督(68)からは、骨折しても出場した荒波(DeNA)ら歴代OBの話を聞いた。痛み止めを飲んで大一番を乗り切り「自分もできるんだなと思った」とおどけた。
主将の松崎、正捕手の高井も故障を抱えながらの強行出場。渡辺監督は「3人がいるだけで周りは安心してやれる」と存在感の大きさを強調する。仲間の奮闘に応え、エース左腕・伊藤も3安打完封。高浜は「1戦1戦大事に戦って、センバツに出られれば」と次なる目標を掲げた。