広陵、8点突破!攻守の要だ太田4打点

 「高校野球秋季広島大会・3位決定戦、広陵8-2尾道」(7日、コカ・コーラW)

 決勝と3位決定戦が行われ、新庄が崇徳を下し5年ぶり2度目の優勝を果たした。3位決定戦は、広陵が尾道に勝利。太田光捕手(2年)が2安打4打点の活躍をみせた。上位3校は、来春選抜大会出場校選考の参考資料となる秋季中国大会(25日開幕・倉敷マスカットスタジアムほか)に出場する。

 手に残る感触が心地良かった。「打撃であまり貢献したことがなかった。うれしかった」。右中間を破った鋭い打球は、試合の主導権をグッと引き寄せた。一塁側応援席が盛り上がる中、3点二塁打を放った広陵・太田は、塁上で表情を崩した。

 1‐0の三回1死満塁。「つなぐことだけを意識した」。その気持ちが適時打につながる。真ん中のスライダーをコンパクトに振り抜いた。「(先発の)高木が頑張って投げていた。楽にしたかった」。リードを4点に広げる貴重な一打だ。

 6‐2の九回にも左前適時打を放ち、この日は2安打4打点の活躍。守備では捕手として3投手を好リードし、尾道打線を2点に封じた。中井哲之監督(51)は「彼だけ落ち着いてプレーしていた」と目尻を下げた。

 兄・創の背中を追いかけ広陵に入学。1歳年上の兄は、今春の選抜大会に3番・遊撃でスタメン出場した。自身はメンバーから外れ、その勇姿をアルプス席から見つめた。新チームとなり正捕手となって以降は、古田敦也氏(元ヤクルト監督)の本を読み、野球ノートも配球や球種などを細かく記すようになった。「兄を超えられるようになりたい」。強い思いでグラウンドに立っている。

 秋季中国大会への切符を最後に手にした。「自分たちはチャレンジャー。失うものはない。頑張りたい」。聖地を目指し、全力で駆け抜ける。

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