監督不在のPLが3年ぶり決勝進出
「高校野球秋季大阪大会・準決勝、PL学園10-0大阪偕星学園」(13日、舞洲)
PL学園が八回コールドで大阪偕星学園に勝ち、2010年以来3年ぶりの決勝に進出した。近畿大会出場も決定し、部長代行の正井一真校長(66)が監督、部長を兼任する予定。14日に決勝と3位決定戦を行い、3位以内のチームは近畿大会(19日開幕・佐藤薬品スタジアム)に出場する。
名門・PL学園が監督、部長不在という異例の体制の中、近畿大会に駒を進めた。開幕から6試合連続完封。近畿大会では正井校長が監督、部長兼任で指揮を執る。
2月に起きた部内暴力の責任を取り、河野有道前監督が辞任。池田秀男部長も部内不祥事で謹慎中のため、今大会は正井校長がベンチに入った。近畿大会は規定により監督不在での参加ができないため、正井校長が監督と部長を兼任する形で大阪府高野連に登録を申請。14日の臨時理事会を経て決定する。同高野連では「近畿大会出場校の監督、部長兼任は前例がない」としている。
正井校長は野球経験がなく「野球のユニホームを着るのは初めて」と話した。「この(監督不在の)体制を長く続けることはない」と、来春までに新監督を立てる方針。
7回無失点の鈴木達馬投手(2年)は「ここまで無失点で来られたのはうれしい。(処分で)半年間試合ができなかった分も、この大会で頑張れている」と話した。