PLセンバツ絶望的…福知山成美に惜敗
「高校野球秋季近畿大会・1回戦、福知山成美3-2PL学園」(26日、佐藤薬品スタジアム)
秋季高校野球近畿大会の1回戦と準々決勝を行い、監督、部長不在で秋季大阪大会2位となったPL学園は、1回戦で福知山成美(京都2位)に惜敗。春夏出場した2009年以来の甲子園出場は絶望的となった。龍谷大平安(京都1位)は智弁学園(奈良1位)を下して4強入りし、センバツを手中に収めた。
部内暴力による対外試合禁止処分、監督不在を乗り越えたPLナインの進撃が止まった。2点を追う五回、2死二、三塁から改田晴矢内野手(2年)の一塁強襲安打で一時は同点。しかし六回に3連打で1点を失った。8強入りすれば来年のセンバツへ大きく前進するところだったが、あと一歩及ばなかった。
今大会を部長、監督兼任で指揮した正井一真校長(66)は「勝たせてやることはできなかったが、精いっぱいの戦いをみせた」とたたえた。大阪大会では着なかったユニホームだが、今大会は規定で初めて袖を通した。「感謝と、不思議な気持ち」と表現した。
中川圭太主将(2年)は「力不足。でも校長先生は大きな存在だった」と涙。正井校長によると新監督の人選は来春をめどに進める方針。ナインは再び監督不在で、来夏に向けたスタートを切る。