新庄・山岡で初4強!聖地まであと1勝
「秋季高校野球中国大会・2回戦、新庄9-2広陵」(28日、倉敷市営)
2回戦が行われた。4年ぶり4度目の出場となった新庄が広陵を七回コールドで下し、初の4強入り。来春の選抜大会出場へ大きく前進した。最速143キロ左腕・山岡就也投手(2年)が投打に活躍した。崇徳は岩国に完封負け。2年連続でベスト8の壁を越えることはできなかった。
新庄が、広陵との“広島対決”を制し、初の4強入り。春夏通じて初の甲子園にまた一歩近づいた。山岡は「すごくうれしい。新庄の新しい歴史をつくることができた」と表情が緩んだ。
秋季広島大会準決勝の再戦。リベンジに燃える広陵に真っ向勝負を挑んだ。「とにかく腕を振ることだけを考えた」。最速138キロの直球を主体に、力でねじ伏せた。四回は死球からピンチを広げ2失点した。だが五回以降、許した安打は2本。7回7安打2失点。粘投で勝利への道を切り開いた。
打っても二回、先制となる右中間突破の2点二塁打。迫田監督は「広陵は県勢で最強チーム。球が低めに集まっていたし、よく頑張ってくれた」とたたえた。
万全の状態ではなかった。広島大会で左肘の違和感を訴えた。決勝戦後もそれは取れず、ノースローが約1週間続いた。普段はブルペンで100球以上を投げ込んで調整するが、今大会前はできなかった。それでも「絶対に抑えてやろうと思った。その気持ちがボールに伝わった」。熱いハートで立ち向かった。
11月2日の高川学園戦に勝利すれば、甲子園出場に当確ランプがともる。「絶対に甲子園に行きたい」。強い思いを胸に、大一番のマウンドに上がる。