池田センバツに向け“やまびこ強化中”

 昨秋の四国大会準優勝で、「第86回選抜高校野球大会」(3月21日開幕・甲子園)出場を確実にしている池田(徳島)が、4日に始動した。1992年夏以来、22年ぶりの聖地1勝に向け、最大のテーマは打撃力の向上。全盛期から続く「西山登り」や、タイヤを使ったトレーニングなどで徹底的にパワーアップを図っている。出場校は24日に発表される。

 池田の復活イヤーが幕を開けた。年末年始に5日間の休みを取った選手たちは4日午後、学校グラウンドに集合。出場を確実にしている今春選抜に向けてスタートを切った。

 「まずは体力づくり。しっかりバットを振れるパワーをつけたい」。岡田康志監督(52)が冬場のテーマを掲げた。

 秋の公式戦チーム打率は・254。四国大会で準優勝したとはいえ、物足りなさは否めない。「やまびこ打線」と呼ばれた全盛期の攻撃力に一歩でも近づくために、選手たちは厳しい練習メニューに取り組んでいる。

 ナインが「めっちゃキツい」と口をそろえるのが野球部伝統の「西山登り」だ。故蔦文也元監督の時代から続くトレーニングで、学校裏にそびえる西山の急勾配を徹底的に走り込む。

 さらに、ダンプトラック用のタイヤを押したり引いたりするトレーニングや、重さ1・2キロのバットを使った素振りで筋力を強化。4番・岡本昌也内野手(2年)は「スイングスピードが上がってきている」と成果を実感している。

 今月末まではパワーアップに励み、2月に入ればフリー打撃を開始する。「みんな冬の間に太ももが太くなる。強い土台をつくり、2月からガンガン打ち込ませたい」と岡田監督は話した。

 24日の出場校発表が近づき、主将の三宅駿捕手(2年)は「早く来ないかなあ、という気持ちです」と笑う。「でも出るだけではなく、目標は甲子園で勝つこと。1日1日の積み重ねを大事にしたい」。22年ぶりの甲子園。吉報を心待ちにしながら、池田ナインは準備に集中する。

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