バリ幸運!今治西の初戦は第5日に決定
「センバツ組み合わせ抽選会」(14日、オーバルホール)
第86回選抜高校野球大会(21日から12日間、甲子園)の組み合わせ抽選会が大阪市内で行われた。今治西は最も望んでいたクジを当てた。桐生第一との初戦は第5日に決定。大野康哉監督(42)が「願ってもない日程。いいコンディションをつくるのに、いい時間ができた」と喜べば、主将の田頭寛至内野手(3年)も「しっかり準備ができるのでいい」と安どの表情を見せた。
十分な理由がある。昨秋四国制覇の原動力となったエース神野靖大投手(3年)だが、明治神宮大会後に左肘疲労骨折が判明。加えて冬の寒さが例年より厳しく、練習試合解禁後も5回ずつ2試合を投げただけ。大野監督が「まだ投げ込みというほどの状態でない」と言うように、とにかく時間が欲しかった。
甲子園では3大会連続で初戦敗退中。12年夏、松井裕樹(現楽天)を擁する桐光学園に大会記録の22三振を奪われて完封負けして以来の雪辱舞台だ。屈辱の一戦をアルプス席で見届けた田頭は「最近は先輩が甲子園で1回戦突破できていない。目の前の試合に勝つことが後につながる」と一戦必勝を強調。光星学院(現八戸学院光星)を下した09年春以来となる聖地での白星を誓った。