明徳vs智弁和歌山 名将105勝対決

 「センバツ組み合わせ抽選会」(14日、オーバルホール)

 第86回選抜高校野球大会(21日から12日間・甲子園)の組み合わせ抽選会が大阪市内で行われた。第4日第3試合では、春夏通算勝利数5位の42勝を挙げている馬淵史郎監督(58)が率いる明徳義塾と、同トップの63勝を挙げている高嶋仁監督(67)が率いる智弁和歌山が激突する。また、今治西は第5日第2試合で桐生第一と対戦する。

 ベンチでは感情をおくびにも出さない。「大」がつくベテラン監督2人が苦笑いを隠せなかった。明徳義塾が優勝した2002年夏の決勝以来、12年ぶりに両校が対決する。

 「昨日も遅くまで2人で飯食ってた。まさか初戦で当たるとは」と馬淵監督が言えば、「嫌やなあ。いつもやってるのに別に甲子園でやらんでもええやん。誰や、こんないたずらしたん?」と高嶋監督。毎年6月に練習試合を行い、プライベートでも仲がよい2人の腹の探り合いは、抽選直後から始まった。

 昨年6月の練習試合では、明徳義塾のエースで4番、145キロ右腕の岸潤一郎投手(3年)が登板した。一時的に横手投げに挑戦していたが、馬淵監督は「本塁打を打たれて翌日からオーバースローに戻した」と説明。ひと冬を越えて「今は絶好調」と言いながら、「今日から左で投げさす」と珍指令だ。

 一方の高嶋監督は「岸君から3、4点取るのはしんどい。まぐれが出ないと」と、のらりくらり。「うちはまだできあがってない。競った展開にならないと。一方的な試合になったら自信失うなあ」と煙幕を張りながらも不敵な笑みを見せる。

 「岸は低血圧で朝のゲームに弱いから第3試合でよかった」という馬淵監督に対して、高嶋監督は、「春は雨が多いから(日程変更で)朝になるかも」とにやり。2人合わせて甲子園通算105勝。文字通り百戦錬磨の将2人の采配合戦が、聖地に球春到来を告げる。

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