市川さん母が遺影抱え小山台応援

 「選抜高校野球・1回戦、履正社11-0小山台」(21日、甲子園)

 開会式に続いて1回戦3試合が行われた。初出場した21世紀枠の小山台(東京)は、0‐11で履正社(大阪)に完敗した。都立校としての甲子園初勝利はならなかったが、ノーヒットノーラン寸前の九回1死から、代打・竹下直輝外野手(2年)がチーム初安打を放ち、意地を見せた。アルプスを埋めた大応援団からは、大きな拍手が送られた。

 2006年にエレベーターの事故で亡くなった小山台野球部員・市川大輔さんの母・正子さんが、遺影を抱えて応援した。写真は野球部時代の姿。「みんなの心の中で一緒に戦っていました。甲子園に連れてきてくださって、感謝の思いでいっぱいです」と胸中を明かした。市川さんの同級生10人も歓声を送った。

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