大手前高松「奪進塁」四国大会初出場

 大手前高松が春季香川県大会で準優勝し、四国大会(5月3~5日、高知)に初出場する。チームの合言葉は「奪進塁」。小技を駆使し、積極的に次の塁を狙う機動力野球で旋風を巻き起こす。

 「奪進塁」。練習グラウンドのベンチ内に目立つように記された3文字が、大手前高松の目指す野球を明確に示している。

 盗塁やバントを絡め、相手守備のスキを突いて果敢に次の塁を奪う。二塁走者はいつでも三盗を狙っている。

 「打てないときにどうするか。それしか考えていない」と山下裕監督(34)。準決勝の英明戦では、相手の好左腕・赤川を打ちあぐねたが、少ないチャンスを確実にものにして6安打で5得点。理想的な攻撃で、初の県決勝進出を果たした。

 普段から、場面に応じた走塁練習に多くの時間を割く。リードの取り方や打球の判断など、指揮官からの要求はきめ細かい。

 チーム一の俊足を誇る1番・徳井盟也外野手(3年)は「走塁にスランプはない」と胸を張る。目立った強打者がいない分、徹底的に機動力を磨き上げてきた。

 香川屈指の左腕エース・佐治直哉投手(3年)は、最速141キロの速球を軸に変化球も鋭い。打っては4番の大黒柱は「四国大会では明徳義塾とやりたい」と熱望する。

 今春センバツ8強など、全国で活躍を続ける明徳義塾の緻密な野球こそ、自分たちが追い求めてきた理想のスタイル。「打てなくても勝てる野球を極めたい」と坂本和優主将(3年)。香川の伏兵の「奪進塁」に注目だ。

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