広陵コールド発進!広兼5打点大暴れ
「春季高校野球・中国大会1回戦、鳥取西1-12広陵」(31日、みよし運動公園)
1回戦4試合が行われた。春季広島大会覇者の広陵は、広兼吾郷外野手(3年)の5打点の活躍などで鳥取西を五回コールドで下した。広島工、呉、如水館は敗退した。関西‐広陵、開星‐岩国商の準決勝は1日、同球場で行われる。
5番の仕事を果たした。1‐0の三回1死満塁、広兼が走者一掃の右越え3点適時二塁打。「打ててよかった」。勝利を引き寄せた一打に、自然と顔がほころんだ。
高めの直球を見逃さず振り抜いた。中井監督は「甘い球を打ってくれた」と、手放しでたたえた。なおも1死一、三塁では、三走だった広兼は捕手の二塁送球間に本盗に成功。五回には左中間を破る適時三塁打を放った。一回の押し出し四球と合わせて計5打点の活躍だ。
昨秋まで外野手と投手を兼任。今春から外野手に専念する。春季広島大会では「体が前に突っ込んでいた。ボール球に手を出して空振りすることが多かった」。大会後に打撃フォームを修正。「軸足の右足にしっかり体重を乗せた」。初回の押し出し四球は、好球必打ができるようになったことの証明だ。
「次も勝てるように頑張る」。決勝進出をかけ関西と戦う。そのバットで勝利をたぐり寄せる。