神戸国際大付・高橋 2二塁打で初戦V
「高校野球・兵庫大会2回戦、神戸国際大付3‐0加古川東」(12日、明石トーカロ)
兵庫大会は1、2回戦が行われ、優勝候補の一角、神戸国際大付は高橋優外野手(3年)が2本の適時二塁打を放ち、初戦を突破した。神奈川、愛知、大阪など16大会が新たに開幕。沖縄は4季連続出場を目指す沖縄尚学が快勝し、8強が出そろった。
野球と、真摯(しんし)に向き合って身につけた技術。神戸国際大付の3番・高橋は三回1死一塁から右翼線突破の先制適時打で、勢いをもたらした。
相手は兵庫県選抜にも選ばれた加古川東の好投手・大村竜。初戦、三田学園との試合では封印していた内角低めのカットボールを見事に捉え「あれを打つとは」と舌を巻かせた。
高橋は昨夏もレギュラーだったが、初戦(2回戦)で伊川谷に敗れた。「野球の神様はいるな、と。去年は春に近畿で準優勝して、緩んでいました。挑む気持ちを忘れているうちに、夏が終わってしまった」と話す。
その反省から「初球から、全力でいくことの大切さを勉強した」という高橋は七回2死二塁、言葉通り、大村竜の初球を逃さず、チームの勝利を決定づける2本目の適時二塁打を放った。
「これに浸ったらだめ」。目標は初戦突破ではない。この日毎回の14奪三振で完封勝利を挙げた黒田を、投手として助ける日もあるはずだ。高橋は甲子園まで、「1球1球、丁寧に、常に同じ気持ちで」プレーすることで、神様を味方につけて戦う。