近大付コールド発進!いざ打倒大阪桐蔭
「高校野球・大阪大会1回戦、近大付13‐3夕陽丘」(13日、南港中央)
大阪大会は1回戦が行われた。90回大会以来の優勝を狙う近大付は相手投手の制球難につけ込んで13得点、コールド勝利での発進となった。沖縄では4季連続出場を狙う沖縄尚学が準決勝に進出したが、春夏連続出場を目指した美里工は浦添商に敗れた。
圧勝にも、浮かれない。近大付はコールドゲームながらきっちりした野球を貫いた。一回裏に先発・和田が制球を崩し、1死一、三塁という場面で、雨天による1時間38分の中断。再開後、1点を失ったが、二回に6点を奪って、以後は自軍のペースで戦い切った。
春の府大会5回戦で、大阪桐蔭に0‐7、八回コールドで敗れた。近大付は一昨年、ユニホームを“兄貴分”の近大と同じものに一新。その夏の準決勝でも大阪桐蔭に0‐10で負けている。
当時から背番号6をつけている主将の中家健登内野手(3年)が、春の負けを受け「大阪桐蔭は攻守交代その他、すべての切り替えの速さで、球場の雰囲気を自分のものにして圧倒された」と分析、自軍にもスピーディーな動きを要求した。加えて1日600本のスイングも手を抜かず、こなしてきた。
「春とは違います。チームが一つになりつつある」と中家。宿敵を倒せば、ご褒美に『近大マグロ』が予定される。何より新ユニホームで甲子園に立てる。そこまで、近大付は走り続ける。