前橋育英・高橋光が圧巻5回無安打12K
「高校野球・群馬大会2回戦、前橋育英7‐0松井田」(14日、高崎城南)
昨夏甲子園優勝の前橋育英が初戦にコールド勝ち。今秋ドラフト上位候補の高橋光成投手(3年)が、5回無安打12奪三振の投球を見せた。
こだわりの投球で、高橋光が最後の夏のスタートを切った。「この夏に向けて直球を磨いてきた。直球で勝負したいという気持ちがあった」。89球のうち変化球はカーブ数球のみで、5回無安打12奪三振の結果を残した。
最速は144キロを計測。もっとも、高めのボールに相手が手を出したものが多く、制球に苦心。「球が全部浮いちゃって。初戦の緊張で力んだのがあったかな」と反省した。
一方で明確なテーマを遂行。直球勝負に加え、初回はハイテンポで、二回は一転、間合いを長く取った。「いろいろと試してました」とニヤリ。次戦を見据えて手の内を隠した。9球団のスカウトが視察したが、ロッテの永野チーフスカウトは「課題を持って投げていた。特長である変化球を交えた投球もみてみたいね」と話した。
昨秋、今春と初戦敗退。自身は1月に右手親指を骨折し、春の大会登板はなかった。新チームの公式戦初勝利に「勝ててホッとしています」と笑った光成。3回戦は優勝候補の一角、高崎健康福祉大高崎戦。そこで全開の姿を披露する。