春の覇者・龍谷大平安ヒヤヒヤ発進
「高校野球・京都大会2回戦、龍谷大平安6‐2嵯峨野」(14日、舞鶴)
センバツ優勝の龍谷大平安が2回戦で登場。嵯峨野に対し、終盤に追い上げられながら何とか逃げ切った。
冷や汗発進だ。今年のセンバツ覇者・龍谷大平安は八回、1点差にまで迫られる展開を強いられた。最後は4点差。しかし原田英彦監督(54)はぶ然とした表情で「ひたむきさが足りない」と断じた。
四回無死一、二塁、五回1死満塁などの得点機を逃す、打者の対応。加えて「バントを決められない。エンドランでフライを上げる。汚れたボールを拭かずにピッチャーに返す。ボールを味方の胸に投げない」というチームプレーの根幹のぶれを見逃さなかった。
試合途中、役員席から写真撮影する関係者についても「あれはいいんですか?」と確認するほど「フラストレーションがたまった」という原田監督。思いは、春夏連覇でなく「夏の甲子園もいいぞ、ということを教えたい」。これを薬に、引き締め直して次戦に臨む。