PLコールド発進“校長監督”夏初星
「高校野球・大阪大会2回戦、PL学園13‐2大阪教育センター付」(16日、南港中央)
PL学園が五回コールドで初戦を突破した。プロ注目で主将の中川圭太内野手(3年)が2安打3盗塁と活躍。主将として三回の逆転劇を先導し、暫定的に監督を務める校長の正井一真監督(66)に、夏初勝利をプレゼントした。
事実上の監督不在が続いているPL学園が、得意の逆転劇で初戦をコールド発進した。2点ビハインドで迎えた三回1死の場面で中川が中前打で出塁。そこから3本の長短打、3四死球で5点を奪い逆転。終わってみれば13‐2の快勝だった。
「チーム全員が、いつも通りやっていこうという感じでした」と主将は、反撃の口火となる中前打。四回にも中前打を放ち、大量得点の流れをつくった。
昨年、部員の不祥事によって前監督が退任。秋季大会から監督としてベンチに入る正井校長は「人の言うことをよく聞いて、理解できるようになってきた」とチームの成長を肌で感じている。
選手を献身的にサポートする同監督に「感謝の気持ちしかない」と中川。今大会から“監督代行”でサインを出す役目を担う背番号14の宇佐美秀真内野手(3年)は「みんなで(監督を)カバーしていく」と強く語った。
中川主将をはじめ、選手全員が一丸となって戦う今年のPL。2009年夏以来の聖地を目指し、大きな一歩を踏み出した。