2年生・蕗が点火!松商コールド発進
「高校野球・愛媛大会1回戦、松山商10‐3今治南」」(17日、西条ひうち)
愛媛大会は1回戦が行われ、松山商が七回コールドで今治南を下し、2回戦に進出した。2年生の9番・蕗(ふき)駿介内野手が2安打4打点の活躍を見せるなど、打線がつながり11安打で10点を奪った。新田は13‐4で弓削商船高専にコールド勝ちした。
松山商が上々の発進だ。11安打で10得点。集中打で相手を圧倒する貫禄のコールド勝ちだった。
2年生の9番・蕗が打線に火をつけた。二回2死満塁のチャンスで打席が回り、「狙っていた」という外角寄りの直球を強振。ライナーで左中間を破る走者一掃の適時二塁打となった。三回にも適時二塁打を放ち「走者をかえそうという気持ちだった。その通りできてうれしい」と喜んだ。
重沢和史監督が「身体能力が高い子」と評する蕗は、春の県大会から背番号「6」をつける。2年生ではただ一人の1けた番号だ。八幡浜市出身で、現在は寮生活。チームの全体練習後も寮で素振りを繰り返した成果が、2安打4打点の大活躍につながった。
13年ぶり聖地へ
春夏合わせて全国制覇7度を誇る名門も、2001年夏を最後に甲子園から遠ざかる。2回戦の相手は新田。昨秋の県大会1回戦で対戦し、2‐9で完敗した。その悔しさをバネに、ナインは1年間猛練習を積んできた。
「リベンジしたい」と宇野航大主将(3年)。蕗も「目標は甲子園に行くこと」と力を込めた。強敵を倒し、13年ぶりの聖地へ前進する。