広島新庄・エース山岡が再登板後1失点
「高校野球・広島大会3回戦、広島新庄8‐1日彰館」(19日、呉二河)
今春のセンバツに出場した広島新庄は、七回コールドで日彰館を下した。先発した山岡就也投手(3年)は四回まで1安打無失点。七回からの再登板後は1失点した。昨秋にエースとなって以降、初の中継ぎ登板で、難しさを実感した。初めての夏の甲子園を目指す中で、この経験を生かす。
あっという間に1点を失った。山岡が苦笑いする。「準備はしていたんですが」。昨秋にエースとなって以降、初の中継ぎ登板で、救援する難しさを、身をもって知った。
四回まで1安打無失点と好投。五回から一塁を守り、8‐0の七回からこの試合、2度目のマウンドに上がった。2死後に四球。さらに左中間突破の適時二塁打で1失点した。
初めての夏の甲子園出場を目指す。迫田守昭監督(68)は「山岡一人で勝っていくのは厳しい。今後こういうことは出てくる」と、山岡を投手‐野手‐投手と起用することも視野に入れた采配であることを明かした。山岡は「早いうちに投げられてよかった」と、満足感をにじませた。
初戦の広島工大高戦は、最速137キロだった。この日は140キロを計測。センバツ後、右足を高く上げるフォームを見直したが、今大会前に再び戻した。
「調子は上がってきている。次もしっかりと投げたい」。再び聖地を目指し、山岡がギアを上げる。