池田、大コンバート成功し快勝発進
「高校野球・徳島大会2回戦、池田9‐4小松島」(21日、オロC)
春夏連続の甲子園へ、池田が力強く発進した。11安打9得点の打線に火を付けたのが5番・木村だ。
「絶対に勝つという気持ちで打った。打点を稼げてうれしい」。初回に先制の2点適時打、五回に左越え適時二塁打を放つなど、5打数4安打4打点の大暴れを演じた。
春の悔しさは忘れていない。昨年12月に腰を疲労骨折。痛みが残る中で出場したセンバツは、「腰が回らなかった」と2試合で6打数無安打に終わった。今も医者から「3日に1回の休養」の指示が出ている。腰への負担を考え「コンパクトなフォーム」に改造。その成果が初戦で出た。
名門復活に沸いたセンバツ後、岡田康志監督(53)は「このままでは勝てない」と大コンバートを断行した。この日先発した9人のうち、8人がセンバツ時とは異なる守備位置だった。木村も一塁から右翼へ転向した。
名西から背番号「1」を取り返した先発・渡辺も4失点完投。チームは大きく姿を変え、22年ぶりの夏の聖地を目指す。「甲子園でヒットを打ちたい」。雪辱に燃える木村が池田打線をけん引する。