箕島が大敗…2年連続の夏消えた
「高校野球・和歌山大会準々決勝、和歌山商8‐2箕島」(22日、紀三井寺)
箕島の、2年連続の夏は、夢と消えた。大敗が決まると、選手たちはあいさつを終え、ベンチ裏に下がってもなお、泣き崩れた。
1点リードの五回、先発の中村良太(3年)が突如制球を乱し3四死球などで追いつかれなお1死満塁で、相手3番・大谷に右中間三塁打を許す。
尾藤強監督(44)は「ビッグイニングをつくられて、幾分、焦りがあった」と振り返った。5点を追う七回には3連打などで反撃もまだ「楽しんで行こう、という気持ち。勝負は九回と思っていた」と言う。
しかし、一度乱れたリズムを取り戻すのは、容易ではなかった。九回、逆に点差を広げられ、ゲームセット。
唯一、昨夏の、甲子園でレギュラーだった主将の泉宏武内野手(3年)は「負けたけど、やり切った気持ちが強い」と胸を張る。尾藤監督も「去年のチームに比べられて重荷だったろうけど、今年の3年生は、男として成長したことに敬意を表します」とねぎらっていた。