山岡が完投&決勝打!広島新庄8強進出
「高校野球・広島大会4回戦、尾道商4‐5広島新庄」(23日、コカ・コーラウエスト)
8試合が行われ、8強が出そろった。今春センバツ出場の広島新庄は、最速144キロ左腕・山岡就也投手(3年)が投打に活躍。尾道商を下した。第1シードの広島工は福山誠之館に敗れた。準々決勝4試合は24日に行われる。
感情が爆発した。九回2死一塁。山岡が最後の打者を空振り三振に斬る。「思わず出た」。“リベンジ”を果たし、雄たけびを上げた。
初回から直球とスライダーを軸に尾道商打線を封じた。4‐0の六回に4本の安打を集中されて4失点した。「大量点で気が抜けた」。それでも直後に自らのバットで反撃。六回1死二塁で左越え適時二塁を放ち、勝ち越し点をもぎ取った。
七回以降は「気持ちを入れ直した」。6安打4失点で完投勝利だ。
2年前の敗戦を胸にマウンドに上がった。秋の1年生大会決勝戦。尾道商に1‐11で六回コールド負けした。自らが先発し屈辱を味わった。「絶対に負けたくなかった」。強い気持ちで左腕を振った。
この試合までの2試合では、最速は140キロだった。この日は自己最速の144キロに迫る142キロを計測。「調子は上がってきている」と白い歯がこぼれた。初の夏の甲子園出場へあと3勝。山岡がギアを上げる。