「高校野球・兵庫大会準々決勝、社３‐０明石商」（２４日、明石トーカロ）

　最後は力尽きた。プロ注目の快速右腕、明石商・松本航が８回７安打３失点。最速１４５キロを計測し、前日の津名戦に続く２試合連続完投も、チームを勝利に導くことはできなかった。

　「（調子は）良くなかったんですけど、気合でいくしかないと思っていました」。前日からの疲労が、持ち前の快速球を鈍らせた。

　四回２死、社の４番・坂本に左前打を許すと、続く芹生（せりう）には高め直球を左翼フェンス際まで運ばれる、適時二塁打を打たれた。七回１死からは３連打を浴びて２点を失った。

　だが、注目右腕は前に進む。「プロとかそんなレベルじゃないです。一段一段、階段を上がっていきたいと思います」。これを糧に、次のステージで飛躍する。