横浜隼人・宗がV弾!走っても2盗塁
「高校野球・神奈川大会準々決勝、横浜隼人5‐2桐光学園」(26日、横浜)
鮮やかなサブマリン攻略だった。2対2の同点で迎えた五回二死、横浜隼人の宗(むね)佑磨内野手(3年)は桐光学園の1年生アンダースロー中川の真ん中に入ってきたストレートをジャストミート。高校通算26号は貴重な決勝アーチとなった。
「入るとは思わなかったので一塁まで全力疾走でした。歓声でホームランと分かりました」と振り返る。練習では中川対策としてペットボトルのフタを5メートル手前から投げてもらい、下から浮き上がる感覚を目慣らしした。「しっかり捉えることができた」と効果はてきめんだった。
6月中旬に右膝膝蓋骨(しつがいこつ)を骨折して手術。2、3回戦を欠場するなど決して万全の状態ではない。そこで飛び出した一発に水谷哲也監督(49)も、「やっと本来の力が出てくれた。あれで本人もチームも目が覚めた」と高く評価。この日は俊足を生かして2盗塁と身体能力の高さを存分に生かした。
ノーシードから勝ち上がったチームの勢いは抜群。「自分を信じてやるだけ」と宗は09年以来の甲子園を目指して駆け抜ける。