富山商・森田“お風呂効果”で完封

 「全国高校野球・1回戦、富山商2-0日大鶴ケ丘」(11日、甲子園)

 最後の打者をスライダーで空振り三振に仕留めると、富山商の左腕・森田駿哉投手(3年)は帽子のつばを上げてひと息ついた。

 「勝てたことにホッとした。富山大会では迷惑をかけたので、野手のためにいいピッチングをしようと思った結果が、完封だった」

 最も自信がある最速144キロの直球ではなく、キレのあるスライダーがさえた。特に八回2死一、三塁。「きょう一番いいボール」と自画自賛のスライダーで空振り三振を奪ってピンチを脱した。

 富山大会では連投もあって疲れがたまった。だが、自己流の回復法で調子を整えた。練習後に真っ先に入るお風呂だ。熱すぎず、ぬるすぎない40度で20~30分。「早く疲れが取れる」と森田。この夏初完封は日課のお風呂の効果かもしれない。

 昨夏の甲子園で富山第一が8強入り。「僕たちもやったるという思いだった。次も校歌を歌いたい」。背番号1は昨夏に続く富山県勢の快進撃を誓った。

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