神戸国際大付も無念…近畿勢3連敗
「全国高校野球・1回戦、聖光学院2-1神戸国際大付」(14日、甲子園)
夏初出場の神戸国際大付(兵庫)は決定打を欠いて聖光学院(福島)に惜敗。既に敗退した龍谷大平安、市和歌山を含めて、近畿勢は3連敗となった。
創部51年目で初めてつかんだ夏の甲子園は短すぎた。神戸国際大付のエース・黒田達也投手(3年)は7回2失点ながら、8四死球の乱調。「同じことを繰り返した」と責任を一身に感じ涙した。
兵庫大会は準決勝の社戦で13三振を奪ったドクターK。だが自慢のスライダーを序盤から見極められた。
六回まで1失点と粘ったが同点の七回、2四球で2死一、二塁を招いたのが敗因。外角直球をはじき返された石垣の打球は右翼線に落ちる適時二塁打。勝ち越しを許した。
降板後は一塁コーチに入り声を上げた。1‐2の九回、無死一塁、代打・松本は竹製のバットを握った。チームで練習してきた打球を殺す百発百中の送りバント。執念で決め好機を拡大したが、得点に至らなかった。
黒田は高校で左右膝を計3度も手術した。「甲子園は最高だった。上の舞台では、どんな場面でもストライクが取れるように」と、故障続きだった高校の悔しさを大学野球で晴らすことを誓った。