敦賀気比2戦連続2桁爆勝!北信越旋風
「全国高校野球・2回戦、敦賀気比10-1春日部共栄」(17日、甲子園)
2回戦4試合が行われ、敦賀気比(福井)が、岡田耕太捕手(3年)の先制2ランなどで、初戦にセンバツ覇者の龍谷大平安を破った春日部共栄(埼玉)を圧倒した。
“負けない北信越”を象徴するゲームだ。敦賀気比が、センバツ王者を倒して勢いにのる春日部共栄に、序盤から強烈な圧力を掛けてねじ伏せた。
殊勲は4番・岡田。初回2死二塁で「今までほとんどなかった」というバックスクリーンへ放り込む強烈な一撃。これで1回戦16得点(対坂出商)の勢いを呼び起こし、2戦連続2桁得点を挙げた。
「土台です」と、200キロの負荷をかけてのスクワットをこなすスラッガーの、高校通算36本目。敵には恐怖だが、味方にすればこれほど頼もしい男もいない。
前日は、エース・平沼翔太投手(2年)の誕生日。捕手として平沼を引っ張る立場の岡田の呼びかけで、有志が平沼にケーキを振る舞って祝った。その席で「誕生日やから、ホームラン打ったる!」と約束、見事に果たした。
平沼は「一生の思い出になりました」という前夜の出来事を力に変えて、岡田とのコンビネーションで1失点完投勝利だ。
17年ぶりの夏2勝。これで福井県勢は夏通算50勝という節目ともなった。次戦はドラフト候補の松本裕樹投手(3年)擁する盛岡大付。岡田は「これほど取れるとは思いませんが、今の状態なら」と総力戦で打ち崩す。