敦賀気比5戦連続2桁安打も決勝逃す
「全国高校野球・準決勝、大阪桐蔭15-9敦賀気比」(24日、甲子園)
大阪桐蔭(大阪)が5本塁打の飛び交う壮絶な乱打戦の末に敦賀気比(福井)を下し、春夏連覇した2012年以来、2年ぶり4度目の決勝進出を果たした。
敦賀気比の強力打線が最後に打ち負けた。大阪桐蔭と激しい乱打戦を繰り広げた末に逆転負け。福井初の決勝進出はならなかった。
初回に御簗(おやな)翔外野手(3年)の満塁弾などで5点を先取したが、全5試合で先発した2年生エースの平沼翔太投手が12失点KO。東哲平監督(34)は「平沼が本来の調子ではなかった。2番手がいない差かな。継投できなかったのはボクの責任」と唇をかんだ。
主将の浅井洸耶内野手(3年)も「レベルの違いを実感した」と脱帽。だが、この日の15安打を含めて1回戦から5戦連続2桁安打を記録し、計77安打58得点を挙げた打線の印象は強烈だった。
昨年の秋季県大会準決勝でコールド負けした「最弱のチーム」(浅井)がはい上がり、18年ぶりの準決勝進出。冬場には1日千スイングなど猛練習を積み、2塁走者を置いてのフリー打撃などで勝負強さを磨いた努力が聖地で花開いた。
主将は「ここまで来たのが奇跡。悔いはない。2年生は決勝まで行って欲しい」と、すがすがしい表情で夢を後輩に託した。