大阪桐蔭分析星!壮絶打ち合い制した

 「全国高校野球・準決勝、大阪桐蔭15-9敦賀気比」(24日、甲子園)

 大阪桐蔭(大阪)が5本塁打の飛び交う壮絶な乱打戦の末に敦賀気比(福井)を下し、春夏連覇した2012年以来、2年ぶり4度目の決勝進出を果たした。25日の決勝では、初めて決勝に進んだ三重(三重)と対戦する。大阪桐蔭は初回に5点を先制されたが、主将の1番・中村誠外野手(3年)、2番・峯本匠内野手(3年)、5番・森晋之介外野手(3年)の3人が本塁打を放つなど12安打15得点の猛攻。敦賀気比も15安打を放ったが、福井県勢初の決勝進出はならなかった。

 初回に5点を取られ、大阪桐蔭打線が目覚めた。円陣を組み「5点を気にせず自分たちの野球をやろう」と声を掛け合う。1番・中村主将が放った左中間への2試合連続弾が、逆襲への“ゴーサイン”となった。

 「自分が打ったことで、『打てない投手ではない』とみんなが感じたと思う」と中村。初回に3点を返すと、二回には2番・峯本が左中間へ同点2ラン。三回に1点リードを許したが、四回に5番・森の右越え2ランなどで5点を奪い勝ち越しに成功した。

 豪快3発を含む12安打15得点。壮絶な乱打戦を制し、西谷浩一監督(44)は「いきなりアッパーが入ったけど粘り強く打ち返せた」と、ボクシングに例えながら満足顔だ。

 「分析力」の勝利でもある。休養日の23日。石田寿也コーチ(35)を中心とした分析班が、過去の試合映像を徹底チェック。敦賀気比のエース・平沼はセットポジション時、球種によって胸の前に構える両手の位置に微妙な違いがあることを見抜いた。

 その癖をミーティングで選手たちに伝達。この日の朝も、平沼の投球映像を見ながら全員で約30分間の素振りを行い、攻略の準備を整えた。四回に勝ち越し三塁打を放った4番・正随優弥内野手(3年)は「(分析が)当たっていた。打てた要因の一つ」と話した。

 藤浪(阪神)、森(西武)らを擁して春夏連覇した12年以来、2年ぶり4度目の決勝進出。過去3度はすべて優勝している。3安打5打点と大暴れの森は「ここまで来たら優勝しかない」と闘志をみなぎらせた。三重を相手に再び快音を連ね、偉大な先輩たちに肩を並べる。

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