“レジェンド校”松山東 善戦及ばず
「高校野球・秋季四国大会1回戦、鳴門5-2松山東」(25日、レクザム)
4試合が行われ、63年ぶり出場の松山東は2-5で鳴門に敗れた。82年ぶりとなる来春センバツ出場を目指したが、善戦及ばず初戦で姿を消した。
63年ぶりの舞台で勝利はつかめなかった。甲子園の常連・鳴門を相手に粘り強く戦った松山東だったが、3点及ばず初戦敗退。それでも堀内準一監督(47)は「60年以上もできなかったことを成し遂げてくれた。満足感はあります」と笑顔でナインをたたえた。
先発のエース・亀岡優樹投手(2年)が8回5失点(自責3)。立ち上がりに制球が乱れ、守備のミスも絡んだ。主将の米田圭佑捕手(2年)は「大事な場面でミスが出た。精神的な部分で力不足だった」と唇をかんだ。
ノーベル賞作家・大江健三郎氏らを輩出した県内屈指の進学校。1892年創部の野球部は、松山商と統合していた1950年夏に全国制覇の経験がある。それ以来65年ぶり、春に限れば実に82年ぶりの甲子園となる来春センバツを目指したが…。
この日も多くのOBが観客席に駆けつけるなど、伝統校復活への期待は大きい。「この悔しさを胸に刻んで、もっと成長したい」と亀岡。大きな経験を糧に、文武両道のナインは鍛錬を重ねる。