1年左腕鈴木1失点完投で常総“王手”
「高校野球・秋季関東大会1回戦、常総学院2-1佐野日大」(26日、QVC)
関東大会は1回戦が行われ、常総学院(茨城)が接戦を制し、準々決勝に進んだ。1年生左腕の鈴木昭汰投手が1失点で完投し、勝利に貢献した。平塚学園、浦和学院、東海大甲府も8強入りした。決勝が行われた東海大会は静岡が50年ぶり2度目、北信越大会は敦賀気比(福井)が3年ぶり4度目の優勝を果たし、明治神宮大会(11月14日開幕)出場を決めた。
堂々たるマウンドさばきは、1年生とは思えない。「疲れはあったけど、気持ちで最後まで投げようと思った」。じりじりするような投げ合いを制しての公式戦初完投に、常総学院・鈴木は白い歯をこぼした。
キレのいい130キロ台の直球、スライダーやシュートを制球よく配し、果敢に内角を突いた。九回2死二塁から中前打を浴びたが、好返球で二走は本塁タッチアウトとなり試合終了。「助けられました」と先輩に感謝した。
中学時代は全国準V投手で、昨年11月に選出された15U侍ジャパンでもエース格。県大会の不調から見事に立て直した左腕に、佐々木力監督(48)も「さすが全日本のエースを張っただけある」とうなった。「常総には甲子園に行くために入ってきた」と鈴木。その目標が“当確”となるまであと1勝だ。