英明コールドで初センバツ“当確”
「高校野球・秋季四国大会準決勝、英明7-0高知」(1日、レクザム)
準決勝2試合が行われ、英明(香川)が7-0のコールドで高知(高知)を下して初の決勝進出を決め、同校初となる来春センバツ出場を確実にした。エース左腕・田中寛大投手(2年)が8回6安打無失点の快投。打線も10安打で7点を奪う完勝だった。今治西は4点差をひっくり返す逆転で明徳義塾を下し、2年連続のセンバツ出場に当確ランプをともした。
英明が初のセンバツ出場を確実なものとした。原動力は「ライアン投法」のエース左腕・田中だ。8回6安打無失点の快投で夢を引き寄せ、「調子はよくなかったけど、冷静に投げられました」と胸を張った。
右足を高く上げるフォームから140キロ前後の直球を投げ込む。夏場に覚えたツーシームなど変化球もさえ、高知打線から8三振を奪った。6回無失点だった初戦・鳴門戦に続く“ゼロ行進”。これで今大会は14回無失点の完璧な内容だ。
新チーム結成直後から智弁和歌山、星稜(石川)など県外の強豪と積極的に練習試合を行ってきた。そこで好投を重ね、「自信と修正能力が身についた」と振り返る。巨人・松本竜也らを育てた香川智彦監督(57)も「余裕が出てきた」とエースの成長に目を細めた。
初の四国制覇を目指し、2日の決勝で今治西と対戦する。「攻める気持ちを忘れず、打者に向かっていきたい」。“讃岐のライアン”は自信にあふれている。