天理4年ぶりV チーム一丸神宮決めた
「秋季高校野球近畿大会・決勝、天理8-4立命館宇治」(4日、わかさ)
天理が立命館宇治に大勝して4年ぶり8度目の優勝を果たし、明治神宮大会(14日開幕)出場を決めた。天理は初回1死三塁から主将・貞光広登内野手(2年)以下の3連続長短打で3点を先制。五回にもビッグイニングをつくって終始有利に試合を運んだ。明治神宮大会では初戦(15日、2回戦)で仙台育英と対戦する。
伝統校らしい横綱相撲での近畿Vを、橋本武徳監督(69)は「チームワークによる勝利」と評した。
初戦で報徳学園にコールド勝ちするなど、突出した打力と、斎藤、森浦の両左腕の安定感が目立つが、主将の貞光は「一番は、仲間への気持ち」と、橋本監督同様の勝因を口にした。
奈良大会では2年生16人全員がベンチ入りしたが、エースを期待されながら昨年、腰を疲労骨折し、その後肘も痛めた橋本晃樹投手(2年)ら3人が近畿大会はベンチ外に。
「何とか、彼らをセンバツにという思いでこの大会に乗り込みました」と貞光。その後準々決勝で大阪桐蔭を破った時点で、目標を「優勝」に上方修正した。
この日は初回、貞光の先制適時打などで3点を挙げると、五回にも貞光の適時打を含む4得点。自身4安打の活躍に「とにかくタイミングと、後ろへつなぐことを考えました」と満足感を漂わせた。
投げては森浦、斎藤のリレーで立命館宇治打線の反撃を4点でしのぎきった。橋本監督は「橋本がいない分、発奮しましたね」と話した。
龍谷大平安、大阪桐蔭と今年の春、夏の日本一を破った勢いに、自慢のチームワーク。天理が、神宮でも大暴れしそうだ。