二松学舎大付、2季連続聖地切符に王手
「秋季高校野球東京大会・準決勝、二松学舎大付6-5関東第一」(8日、神宮)
東京大会は準決勝が行われ、今夏甲子園出場の二松学舎大付が、延長戦を制して決勝に進んだ。1年生エースの大江竜聖投手が、粘り強い投球で5失点完投した。東海大菅生は快勝し、5年ぶりの決勝進出を果たした。
気迫もボールも、最後まで衰えなかった。こん身の直球で見逃し三振を奪って試合を終わらせると、二松学舎大付・大江はグッと左拳を握った。「絶対に抑えようと思った」。172球の熱投で責任を果たし、白い歯がこぼれた。
今夏甲子園では今村との1年生バッテリーで脚光を浴びたが、心に残るのは3回戦で沖縄尚学にサヨナラ負けしたこと。「悔しさを持ちながらやってきた」と、走り込みでスタミナ強化を図った。シュート回転しなくなった直球は、この日は最速141キロを計測。ピンチも内角攻めで切り抜けた。
昨秋の決勝で敗れた相手に雪辱し、2季連続の聖地に“王手”。「疲れはない。明日も投げたい」と頼もしい左腕は「優勝しても通過点。甲子園で全国制覇したい」と意気込んだ。