敦賀気比・平沼投げて打って4強呼んだ
「選抜高校野球・準々決勝、敦賀気比4-3静岡」(29日、甲子園)
我慢を重ねた132球で敦賀気比(福井)を2季連続4強に導いた。平沼翔太投手(3年)が雨中の悪条件を克服して3戦連続完投。一回には先制2ランも放ちサヨナラ勝ちを呼び込んだ。
プロ注目右腕は「正直ちょっと投げにくかったけど、自分の投球を心掛けて何とか要所を締めた」。味方の失策などで五回に3点失ったが、球速にこだわらない丁寧な投球で踏ん張った。グラウンド整備で20分以上中断したが、気持ちを切らすことはなかった。
準決勝は昨夏屈した大阪桐蔭との再戦。2年生エース平沼は六回途中12失点と打ち込まれて泣きじゃくった。「自分にとっては次が本当の勝負。攻める気持ちを貫き通して勝ちたい」。因縁の相手を乗り越えた先に初の決勝舞台が待っている。