初芝橋本・黒瀬サヨナラ呼ぶ好ブロック
「高校野球・和歌山大会2回戦、初芝橋本4-3日高高中津分校」(12日、紀三井寺)
ようやく本来の場所へ戻ってきた。右肩を痛め、公式戦では昨秋の和歌山大会以来となるマスクをかぶった初芝橋本・黒瀬健太捕手(3年)。延長十回に決死のブロックで相手の勝ち越しを阻止した。「捕手が好きなんで」と扇の要を最後まで守り切り、味方のサヨナラ勝ちを呼び込んだ。
その一方で、高校通算97本塁打の打棒は影を潜めた。最後の夏初戦ということもあり「球場(の客席)に目が行ってしまって、自分の打撃ができなかった。打ちたい打ちたい気持ちが強かった」。4打数無安打2四死球に終わり、集まった阪神を含む10球団17人のスカウトに豪快な一発は見せられなかった。
「次は修正していきたい」と黒瀬。3時間31分の死闘をものにし、次こそ特大のアーチをかけてみせる。