小笠原は甲子園で見せなかった武器解禁
「壮行試合、大学日本代表-高校日本代表」(26日、甲子園)
U-18ワールドカップ(28日開幕・甲子園など)に臨む高校日本代表が25日、大阪市内で練習を行った。壮行試合・大学日本代表戦は、大学の先発がMAX156キロを誇る創価大・田中正義投手(3年)、高校は東海大相模・小笠原慎之介投手(3年)と発表された。
まるでフォークのような落差を見せた。小笠原が「ツーシーム行きます」と言ってブルペンで投じた1球。甲子園では一切見せなかったプロでも通用する武器を、ドラ1候補の左腕は持っていた。
大学ジャパンとの一戦で先発を任される小笠原は「ツーシームで三振を取りたい。強気に攻めたいです」。これまでは「相手が金属バットだったので使えなかった」と言う。ただW杯はすべての打者が木製バットを使うことから、解禁に踏み切った。
150キロ超の直球を持ちながら、奪三振率が低いことからプロでも評価が分かれていた。だが落差のあるツーシームで空振りが奪えるのであれば-。大学生相手の試合は本人の今後を占う上でも、重要な試金石となる。