大阪桐蔭・高山 自身初150キロ出た

 「明治神宮大会・高校の部準決勝、高松商7-6大阪桐蔭」(16日、神宮球場)

 高校の部準決勝では大阪桐蔭のエース・高山優希投手(2年)が九回から救援登板し、自己最速を5キロ更新する150キロの直球を投じた。オール直球勝負で1回を三者凡退、2奪三振と大器の覚醒を予感させた。大阪桐蔭を撃破した高松商は美濃晃成内野手(2年)が3安打2打点に加え、1点差に迫られた八回からリリーフ登板し初の決勝進出へ大きく貢献。大学の部は東海大と上武大が4強へ進出した。

 今までとは明らかに違った。きれいな投球フォームもしなやかな腕の振りも捨てた。「控え4投手がバトンをつないでくれた。気持ちが入った」と高山。荒々しく左腕を振り抜き、相手のバットが空を切った最後の1球は150キロを計測した。

 球場は大きなどよめきに包まれ、自己最速の球速表示が目に飛び込んできた高山は「そんなに出てるとは思わなかったですけど。自分の中でも変わった。心の変化かなと思います」と言う。1点を追う九回から登板し、投じた11球はオール直球。147、8キロを連発し、雄たけびを上げた最後の1球が大台に到達した。

 これまでの自己最速は145キロ。西谷浩一監督(46)は「グッとスイッチが入ったらああいう投球ができる。あのボールを全部投げられるようになってほしい」と期待する。

 「フォームとかを意識せず自然と力が入った。きょうのピッチングに近づけられるように」と力を込めた高山。チームは敗れたが、コールド負けの危機から猛反撃した仲間たちの姿が、未完の大器を覚醒させた。

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