早実（東京）の「王貞治記念グラウンド」の人工芝工事竣工（しゅんこう）式が７日、東京都八王子市内で行われ、ソフトバンクの王貞治球団会長（７５）らＯＢや関係者約５０人が出席した。「気持ちを一つにして頑張って」と後輩にエールを送った王会長は、初対面した主砲・清宮幸太郎内野手（１年）を「スター性があるね。大いに期待したい」と絶賛した。

　プレーはテレビで見たのみだが「柔軟性があって力強い。素晴らしいものを持っている」と断言。実際に姿を見て「大きな立派な体。鍛えているのでしょう。将来的に飛躍するといったものがうかがえる。私も歩んできた道なので」と、太鼓判を押した。

　工事では外野を人工芝化。霜に悩まされる日が多かった冬も全面を使った練習が可能になり、整備の時間も短縮される。実戦練習も増える見通しだ。選手の取材対応はなかったが、清宮も心地よさそうに初練習で人工芝を踏みしめた。リニューアルされたグラウンドでさらに汗を流し、大先輩の期待に応える。