第８８回選抜高校野球（３月２０日開幕・甲子園）の出場校選考会が２９日、大阪市内で行われ、出場３２校が決定。２年ぶり６度目のセンバツ出場が決まった関東第一（東京）は、チーム一丸の全員野球で“オコエ超え”を狙う。米沢貴光監督（４０）は「都大会は優勝したが、個々の力はまだまだと（選手に）伝えている。鍛え直して、何とかベスト４の壁を破りたい」と抱負を語った。

　昨夏の甲子園では楽天にドラフト１位入団したオコエを中心に、高い攻撃力でベスト４に入り、旋風を巻き起こした。ただ、新チームでの甲子園経験者はわずか２人。文字通り「新チーム」で勝ち取ったセンバツ出場の切符だ。

　オコエのような突出したスターはいないが米沢監督は「誰が出ても力が変わらないのもチームの特徴」と話す。村瀬佑斗主将（２年）も「投手を中心とした守りは引けをとらない」と自信を示した。

　オコエが引退の際に放った「お前ら弱いんだから、とりあえず頑張れよ」という強烈なゲキに応え、昨秋の東京都大会で優勝。村瀬主将は「一戦一戦しっかり戦って優勝を目指したい」と、先輩たちも成し遂げられなかった快挙達成を見据えた。