“深夜の島民大移動”アルプスえんじ色

 「選抜高校野球・1回戦、釜石2-1小豆島」(21日、甲子園球場)

 1回戦3試合が行われ、選手17人で挑んだ初出場の小豆島(香川)は、釜石(岩手)との“21世紀枠対決”に敗れ、初戦で姿を消した。

 甲子園に駆けつけた小豆島応援団は約5000人。ほとんどが「18人目の選手」を意味する背番号18のジャンパーを着用し、三塁側アルプスはスクールカラーのえんじ色に染まった。

 小豆島からは、午前2時半に約2000人がチャーター便のフェリー4隻に乗り込み、高松からバス47台を乗り継いで聖地に乗り込んだ。来春に統合される土庄の吹奏楽部も応援演奏に参加。島一丸でナインに声援を送った。

 島の人口(約2万9000人)の1割近くが島外へ“大移動”したこの日、地元警察は空き巣被害などを防ぐため、特別警戒態勢を敷いて島内をパトロールしたという。島が沸き返った甲子園初陣。観戦した塩田幸雄町長(63)は「負けたけど、島が一つになったという勝利を得ました」と笑顔で話した。

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