履正社V 山口1失点完投、7球団視察
「春季高校野球大阪大会・決勝、履正社6-1大阪桐蔭」(15日、舞洲野球場)
履正社がドラフト候補・山口裕次郎投手(3年)の好投で大阪桐蔭を下し、3年ぶり5回目の春季大会優勝を果たした。阪神など7球団のスカウトが視察する中、ライバルの強力打線を5安打1失点に封じ「ボールに力を伝えられた」と手応えを口にした。
最速140キロをマークしたが、それ以上に体感速度がある直球で押した。3月に腰を痛め「負担がかからないようにテークバックを小さくしたら、ボールが強く行くようになった」と山口。大阪桐蔭戦は入学してから初先発だったが「先輩たちが負けて悔しい思いをした。自分たちの代では勝とうと言っていた」と闘争心を持って9回を投げ抜いた。
「山口の成長はすごく大きい」と目を細めた岡田監督。6年ぶりの夏の甲子園へ、エース・寺島と強力過ぎる2枚看板が完成した。