全国初?全野球部員に決勝観戦求める
高知県高野連が5月下旬、加盟34校に対し、野球部員全員に夏の全国高校野球選手権大会の高知大会決勝戦を球場で観戦するよう求めたことが4日、県高野連関係者への取材で分かった。この日、高知市内で開かれた運営委員会で、異論は出なかったという。
部員のモチベーションを高め、県内の高校野球を盛り上げるのが狙い。日本高野連は「おそらく全国初の試み」としている。
34校の部員数は計約1200人。高知市の県立春野総合運動公園野球場で7月に開かれる決勝戦の入場料を無料にして、監督らに引率させる。一般客に配慮し、決勝に進んだ2チームを除く32校は外野席から観戦する。
決勝は5年連続で明徳義塾と高知が対戦し、すべて1点差の好ゲーム。一方で、今年は、部員ゼロの3校が既に高知大会への不参加を決定。部員が9人に満たない3校合同の「連合チーム」もある。
県高野連の山崎正明理事長は「質の高いゲームを見ることで、県全体のレベルアップにつながれば」と期待している。