早実・清宮 開会式で誓った!主役譲らん
全国高校野球選手権の東・西東京大会の開会式が2日、神宮球場で行われ、前年度西東京優勝校で昨夏甲子園4強の早実・清宮幸太郎内野手(2年)が連覇への意気込みを新たにした。2度目の夏を迎え、自身の成長に言及。昨年とは異なり主砲としての責任感を持って、チームを勝利に導くことを誓った。
居並ぶライバルたちの列に、清宮は“熱い季節”の到来を実感した。関東第一とともに先頭で堂々と入場行進。昨年聖地行きを決めた神宮の芝を踏みしめ「いよいよだなと。この雰囲気が甲子園への道なんだなと。この中で優勝して、また甲子園に行きたい」と、闘志を高ぶらせた。
2度目の夏は、覚悟が違う。昨年は6試合20打数10安打10打点。十分な活躍だったが、打線の柱は4番・加藤雅樹(現早大)だった。「得点圏で回せば打ってくれる雰囲気があった」という頼れる大先輩は卒業。「自分がそういう役割をしないと甲子園には行けないなと思っている。責任感は持っています」。伸び伸びバットを振っていた立場から、チームの命運を握る主砲となった現実を真っ正面から受け止めた。
成長も実感している。3月以降28発を量産し、現在高校通算50本塁打。「ホームランが増えているのはいいこと。フォームが固まって確実性が上がってきている。意識はしていないけど、いい当たりが出れば入るかな」と、手応えを明かした。
テレビ7局を含む25社87人の報道陣が開会式を取材。注目度の高さは相変わらずだ。「甲子園でやり残したことはたくさんある。それをやり切るためにも、西東京大会を勝たないといけない」。初戦は10日の啓明学園戦。今年も清宮が夏の主役になる。